本紹介『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』小林昌平著

BOOK

この夏、読んで良かった本 No.1になりました。

(まだ、夏は終わってないけど)

私たちの身近な悩みに、すでに「哲学」が答えを示唆してくれています。

ノートを出して来て、メモしながら真面目に哲学について勉強しました。

例えば、

将来、食べていけるか不安」の悩みには、アリストテレスが答えます。

“快楽は本来、「活動(エネルゲイア)」にほかならず、それ自身目的(テロス)なのです。”

つまり、「やるだけやったら、次がある」。

1日1日、「今この瞬間」に熱中し没頭していれば、将来食べていけるか?という心配は、自然と解消される上に、その熱中している姿は輝いているので、誰かに発掘され、オファーがくるという縁に恵まれる!

似たような答えに到達しているのが、こちらの「自分を他人と比べて落ちこんでしまう」という悩み。

心理学者のチクセントミハイが出した答えは、

フロー体験!「集中して取り組むべき何かをやりとげている時は、同時に自分の存在を感じるほどの注意力は残っていない」

つまり、我を忘れる「フロー体験」を求めていれば、他人の存在など忘れられるというもの。

えーと、じゃ、何をしようかしら?と、頭をよぎると、こちらの悩みがドンピシャです。

やりたいことがない。毎日が楽しくない。」

こちらには、道元が答えてくれます。

来る日も来る日も同じ生活のくりかえし。「生きている」という実感を抱かず、変わりばえのしない毎日にむなしさを抱く時は、

「些事、雑事、凡事こそ、悟りに至る修行」と心しよう。

つまり、私たちの日常は、常に何かのため、目的のための連鎖で成り立っていて、日々追い立てられている。この連鎖を断ち切ることこそが、坐禅なのだという考え方です。

「何かに役立てるという考えかたをやめる」

それだけで完結した行為とする。

「今ここ、この私に徹する」

掃除すること、炊事をすること、トイレに行くこと、歯を磨くこと。日常茶飯事は坐禅と同じ効果(我を忘れる)がある。

目的を持たず、無心に、一意専心に打ちこむと、人は生きるよろこびを実感できたりするようです。

興味深かったです。

elly

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F姉妹
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広島市在住の姉妹(あね(姉)とelly(妹))のブログです。身の回りのお気に入り、日々のくらしを紹介します。よろしくお願いします。
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